
多文化共修の実験場:思考力と創造性を育む国際研修
2026年3月4日〜12日、名古屋大学教養教育院ライティング・センター(Mei-Writing)の賴偉寧(LAI Wai Ling)先生が企画・運営するMei-Writing Spring Camp in Singaporeが初めて実施されました(参加者10名)。初回にもかかわらず参加学生の90%以上が高い満足度を示し、シンガポール国立大学(NUS)学生との活発な交流を展開。プログラムの高い完成度と可能性を証明する、大きな成功となりました。
研修の様子は、こちらから動画をご覧いただけます。
多文化共修を「構造」として体現する
このプログラムが際立つのは、「多文化共修」をテーマとして掲げるだけでなく、プログラムの構造そのものとして実践している点にあります。名古屋大学の参加者には学部生と大学院生が混在し、文系・理系の異なる専攻から集まっています。日本人学生と外国人留学生が共に参加することで、本学チーム自体がすでに多文化です。そこにNUS学生との国際チームという層が加わり、学年・専攻・国籍・国際という四つの多様性が互いに絡み合うことで、他にはない固有の学習環境が生まれます。
プログラムを支える四つの柱
プログラムは「スプリングキャンプ・コンセプト・ダイアグラム」が示す四つの柱で構成されています。
①チームベース学習——信頼と尊重を基盤に、国際的・多様な構成のチームで協働します。
②シンガポール体験——NUSとの共同作業に加え、チャイナタウン・リトル・インディア・カンポン・グラムへのフィールド活動を通じて多民族都市の多様性を体感します。語学学校インリンガが提供するのも語学指導ではなく、シンガポールの歴史・宗教・文化・社会に関する専門講義です。
③基礎スキルの涵養——論理的思考・アカデミックライティング・プレゼンテーション・英語コミュニケーションを活動全体を通じて育みます。そしてこれらが統合された
④スプリングキャンプ学習モデルが目指すのは、ユーモア・自信・異文化間インタラクション・多角的視点・独創的思考という五つの要素を持つ人材の育成です。
「経験としての多文化共生」
プログラムの締めくくりは、名大生とNUS学生がシンガポールでの体験をもとに共同執筆・上演するオリジナルのパフォーマンス・スクリプトです。「これまでの大学生活で忘れられない経験になった」「来年もぜひ参加したい」——学生のこうした声は、多文化共生が「知識」ではなく「経験」として深く刻まれたことを物語っています。
次回開催
The Spring Camp 2027は、2027年3月11日(水)〜21日(土)に実施予定です。参加申し込みは秋頃を予定しています。シンガポールで、思考し、交流し、創造する——あなた自身の多文化共生が、ここから始まります。









